ウィリアム・テロル, タイ・ブレイク

Tie Break

『ウィリアム・テロル, タイ・ブレイク』Tie Break荻野洋一Yoichi Ogino
1994年 / オムロ / カラー / 21分 / 16mm フィルム 製作 西田宣善 脚本 新藤朝子 荻野洋一 監督 荻野洋一 撮影監督 上野彰吾 編集 小林英彦 録音 山岡隆資
出演 生頼愛子 新藤朝子 宇田川幸洋 七里圭

映画批評家、荻野洋一初の劇場映画。篠原哲雄監督『草の上の仕事』と同時上映(1994年中野武蔵野ホール)で公開した。映画評論家、宇田川幸洋、後に『眠り姫』などを監督する七里圭などが出演。撮影監督は橋口亮輔監督『恋人たち』の上野彰吾。

弥生(生頼愛子)には弥太郎(七里圭)という恋人がいるが、うまくいっているのかよくわからない。姉の妙(新藤朝子)から来てくれという電話をもらう。部屋では、ソファに妙があられもない姿で寝ている。パトロン(宇田川幸洋)に恋人・拓(久保明寿)の存在がばれてしまい、拓もポルトガルへ行くことが決まって、妙は荒れていた。拓と妙がいるところに去ったはずのパトロンが戻ってくる。彼は二人の姿を見て卒倒し、心臓麻痺で亡くなる。妙、拓、弥生の三人は遺体を川へ捨てに行く。妙と拓は、パトロンが残した金でポルトガルへ旅立つ。残された弥生は弥太郎とゲームセンターで再会。死んだはずのパトロンが街を彷徨い二人とすれ違うが、お互いの存在に気付く事はない。