ムネオイズム 〜愛と狂騒の13日間〜

MUNEOism

『ムネオイズム ~愛と狂騒の13日間~』MUNEOism金子遊Yu Kaneko
2012年 / カラー / 89分 監督・編集 金子遊 撮影 金子遊 忠地裕子 西田知司 製作・配給 幻視社 協力 新党大地 吉田孝行 初見國興 高田秀一 三浦英介ほか
出演 鈴木宗男(元衆議院議員) 松山千春(歌手) 佐藤優(作家・元外務省主任分析官) ジョン・ムウェテ・ムルアカ(タレント) 八代英太(元衆議院議員、元郵政大臣) 浅野貴博(新党大地・比例北海道ブロック候補者) 石川知裕(衆議院議員・元小沢一郎秘書) 松木謙公(衆議院議員) 新党大地党員・ボランティアの皆さん

政治家・鈴木宗男は、自民党時代に金丸信の弟子として頭角を現し、官房副長官や大臣など権力の中枢にいた。地元の利益を第一に考える手法により、数々の疑惑で告発されてしまった。その一方で、周囲の人々には裏表のない、元気のいい人情のある政治家だという評判になっている。このドキュメンタリー映画を通して、いま一度、曇りのない目で鈴木宗男という政治家の実像を衆院選を通して追うと、「ニッポン」と北海道の何かが見えてくる。そこにあるのは疲弊した地方・北海道の姿、北方領土問題、アイヌ問題、TPPと農業問題、国策捜査、カリスマの周囲に集まる人々の渦。そして「国政選挙」というカーニバルだった…。

2009年8月30日に行われた衆議院議員選挙は、民主党が自民党に大勝し、政権交代を実現した。前回の選挙で新党大地を立ち上げ、ムネオ疑惑を越えて衆議院議員に返り咲いた鈴木宗男は、東京地裁で「あっせん収賄罪」の有罪が確定し、最高裁が上告を棄却すれば、すぐにでも懲役1年5ヶ月の実刑で収監されてしまう、不安定な立場にあった。収監後も国政への命脈を保つには、新党大地の現状1議席から2議席に伸ばす必要があり、タレントで車椅子の元郵政大臣・八代英太を副代表に任命し、盟友・松山千春や佐藤優らの応援を得て、鈴木宗男の崖っぷち選挙戦がはじまる。民主党や連合と「選挙協力」を取り付けるが、政権交代の突風は鈴木宗男をも飲み込んでいく。その2週間の戦いに密着し、現役国会議員の衆議院選挙のウラ側を描いた「衆院選ドキュメンタリー」である。